シミは早くとることがこつです。早ければ早いほど落ちやすくシミの種類もわかりやすいので早く処置しましょう。

高価な品物は,専門家にたのんだほうが安全です。

シミはこすらずにぬくことが大切です。シミの下に、手ぬぐいを3〜4枚に折って当て、シミの種類によって、ガ−ゼ、脱脂綿に薬剤をしみこませ上からたたき汚れを下の布に吸わせます。さらにもう1枚の布をのせてたたいて上下の布にすわせます。

  

a食物のシミ

 

お茶

紅茶,コ−ヒ−

汚れてすぐなら,ぬるま湯でとれます。水でとれなくなった場合は、うすいアンモニア水か、

石鹸液でおちます。

味噌汁,醤油

煮汁

ぬるま湯でとります。とれない場合は,石鹸液,または水100ccの中にアンモニア茶さじ

2/3杯を落とした液でたたきます。白物は漂白してもとれます。

酒,ビ−ル

すぐなら水でふきとって、霧でぼかしますが,においが残ったら石鹸液でたたきだします。

とれない場合は、サク酸の10%の液でたたきだします。

果汁

ぬるま湯か石鹸液でたたきだします。古くなったシミには,漂白剤を,漂白剤は木綿、麻

化繊には次亜塩素酸ナトリウム。絹や毛にはオキシド−ルをつかいます。

梅干,梅酢

色のついているときは、アルコ−ルをつかいます。薄色のときは,水で洗ってからアンモニア

の水溶液で落とします。

卵の白身

卵の黄身

いずれも熱を加えないこと。白身は石鹸液か、アンモニア液で洗いますが、その前に大根

おろし汁に浸してから洗うとよく落ちます。黄身はベンジンで脂肪分をとり同様に行います。

チュ−インガム

ガ−ゼに包んだ氷でカチカチにかためて布を傷めないように安全カミソリの刃で、けずりとって

おきます。これでも取れない場合は,ぬるま湯、ベンジン、アンモニア、アルコ−ル、などで

とり後に輪じみが残ったら石鹸入りのぬるま湯でたたきだします。

アイスクリ−ム

生クリ−ム

石鹸液でとります。水がつかえないものの場合はアルコ−ルでとります。熱湯や加熱は

禁物です。

油,ココア

牛乳

熱湯や加熱は禁物です。なるべく早く処理すること。石鹸液かベンジンでとります。

とれない場合は,ペプシン(酵素)をすこし暖めて塗りしばらくおいて水でゆすぐととれます。

b分泌物のシミ

 

血液

熱湯や加熱は禁物です。水か石鹸液でとれます。または大根おろし汁でもみ,応急の場合は

唾液を。5%のアンモニア水を使うとたいていとれます。

襟あか

ベンジンで脂肪分をのぞき,残るよごれは石鹸で落とします。

うみ

ベンジンで拭いて、石鹸液で洗います。

ベンジンで脂肪分をとり、木綿は石鹸液で洗ったのち水洗いを。 絹物はアンモニアを使い

サク酸で中和します。それでも取れなかったら漂白を。

プリント模様には,次亜塩素酸ナトリウムを50〜100倍にうすめブラシにつけて、ぬらした

汗じみの上を数回こすって、1〜2分後に手早く水でゆすぐことを何回もくり返し行う方法

もあります。

c 化粧品のシミ

 

口紅

表面にかるくついたのは消しゴムでこすってもおちます。普通は石鹸液,アルコ−ルでおちます

絹のときは水100ccにアンモニア茶さじ2/3杯を落とした液でたたきだします。

白粉

ベンジンでとってから,サク酸液で洗って,水洗いします。

香水

すぐとるときは水でたたきだします。日数がたったのは石鹸液を。 落ちないときは2倍に

うすめたグリセリン,次に10%サク酸をつかいます。

アイシャドウ,

ファンデ−ション

ベンジンでとります。残ったら,暖かい石鹸液でもみだします。

マニキュア

徐光液でとります。だだしアセテ−ト,カネカロン,テビロンには使用禁止

 

d染料のシミ

 

インキ

うすいシュウ酸液(水50ccにシュウ酸茶さじ1/4杯)をつけ,さらにアルコ−ルと

アンモニアを同量まぜた液を,下の白布に押しつけるように何回も塗ります。赤インク

のときはシュウ酸のかわりにサク酸を。色物は色あせするので専門家に。

墨汁

水洗い後,ごはん粒と石鹸をねって,シミの裏側からぬりヘラでしごいてとり,石鹸であらいます

その後,白物は漂白。日数がたったものはとれにくいものです。

ボ−ルペン

アルコ−ルか石鹸でもだいたいとれますが,シンナ−がもっともよいですが,アセテ−ト

テビロンには使えません。

サインペン

石鹸液でもだいたいとれますが,シンナ−でとれます。

マジックインキ

徐光液かシンナ−を使います。ただしアセテ−ト,テビロンにはつかえません。

朱肉

石鹸か,シンナ−やベンジンでとります。

ペンキ

シンナ−か,徐光液をつけてこすります。

 

eその他のシミ

 

泥はね

乾かして,ブラシをかけ,はらい落とします。絹物はビロ−ドかフランネルでかるくこすります

とれなければ石鹸でとります。

カビ

新しいカビは,ブラシか布でとり除いた後,ぬれタオルでふきとります。のりのためにできた

小さいものはアンモニア液の湯気にあてます。アルコ−ルでもとれます。ダメなら漂白を。

草花の汁

アルコ−ルでよくもみ,色物にはサク酸液をつかいます。ダメなら漂白を。

鉄サビ

シュウ酸の温液を使います。

機械油

はじめにベンジンでふきとり石鹸で洗います。ひどいシミなら,あらかじめ石油でおとして

おくとよいでしょう。

はえとり紙

ベンジンで,ていねいにふきとります。